| 第151回国会 衆議院環境委員会10号 2001/5/18 |
| ○原委員 |
社民党の原陽子です。 時間が余り残されておりませんので短目に、大臣に簡単に一つだけ質問をさせていただきたいというふうに思います。 今回は、大気中のダイオキシン濃度の測定方法について質問をさせていただきたいと思います。 今、環境省では、こうしたダイオキシン類に係る大気環境調査マニュアルというものを作成して、このマニュアルに基づいて各自治体に、大気中のダイオキシン濃度を測定してくださいと指導しているということだそうです。そして、このマニュアルによりますと、大気中のダイオキシン濃度をはかる際には、そこにある空気を集めてその中のダイオキシン濃度をはかるという方法をとっているというふうに書かれています。 きのう環境省の方にお聞きをしましたら、最低でも年に二回、夏と冬、あとは春夏秋冬の年四回にどこか一日、二十四時間そこの機械から空気をずっと吸い込んで、そしてそれを分析して、その四回の平均が年平均というふうになっている、そうした測定方法をとっているということをお聞きしました。 しかし、この方法は、非常にお金も手間もかかるということなので、多くの自治体では、やはり夏と冬の年二回の方法、また、あと関心が高い自治体では年四回という方法をとっているそうなのですが、東京都ではそれでは不十分と考えて、月一回こうしたサンプリングというかダイオキシンの調査を始めたと聞いております。 つまり、そこの空気を調査するというのは、その日の風向きとか風力とか、あと天気とか気候とかいろいろな条件に非常に左右されるものだというふうに私は感じています。 そして、そのサンプリングの方法の中に、先日大臣にお渡しした資料があると思いますが、サンプリングのときに、松葉を使ってサンプリングをするという方法がある。これは住民とか消費者の方々が自主的に行った研究なんですが、こうした立派な冊子で研究報告というものができております。例えばこの部屋の中の空気のダイオキシン濃度をはかろうというときに、この辺の空気をつかむよりかは、そこにずっと生えている木の葉っぱから、その葉っぱはずっとそこの空気を吸って生きているわけだから、そこの葉っぱからそのダイオキシン濃度をはかるというやり方の方が私は正確ではないかなというふうに思っております。 もちろん、これは大気環境なので、大気のことは大気ではかれというような考えなのかもしれませんが、例えば水のことを調べるときに、そこの貝とかイカとかを調べたりする方法もある中で、大気の中のダイオキシン濃度をはかるというそのサンプリングの方法に、空気だけではなくて、そこに生えている植物を参考にしたサンプリング方法というものをぜひ環境省にも検討していただきたいというふうに私は思うのですが、いかがでしょうか。大臣、お願いします。
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| ○川口国務大臣 |
委員おっしゃいますように、松葉というのは身近なところにありまして、松葉を利用したダイオキシン汚染の調査というのはだれもが参加できてわかりやすいということで、国民の皆様のダイオキシン問題についての関心を深めるという意味では、いただいた資料は大変に興味深いというふうに思っております。 ただ、そこの結果が、数値として科学的に大気中のダイオキシンの濃度をはかるということから代替可能なものであるかどうかということについては、科学的な側面からの今後の研究課題が幾つかあるというふうに感じております。例えば松葉が、大気中からだけではない、例えば根から吸収をしたダイオキシンを含んでいる可能性があるかどうかといったようなことであると思います。 ある調査によりますと、ダイオキシンにさまざまな異性体のパターンというのがあるそうでございまして、塩素の数といいますか量といいますか、数でしょうね、どれぐらい違うかということによってさまざまな異性体があるわけでございますけれども、その異性体のパターンを、大気から採取したものと松葉で調べたものと比較をしますと差があるということも出ておりますので、そういった観点も含めまして、関係者の方々が、この松葉の調査についてまだ解明されなければいけない科学的な課題を解明していかれるということを期待させていただいております。
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| ○原委員 |
先ほど大臣がおっしゃったことに、住民参加でできるというところが私も非常に住民の理解も得やすいというふうに思っていますので、この松葉調査、このサンプリングのマニュアルに入ったらいいなというふうに私は希望しますので、ぜひそうした大気を調べた場合と松葉を使った場合の相対関係等々を研究、お調べになっていっていただきたいなというふうに思います。 以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
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